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「誠」「名誉」「忠義」は武士道において至高の徳であり、サムライの心髄ともいえる徳であった。 武士道では慇懃無礼との言葉もあるように、そこに心がなければ、いかに形があったとしても「礼」とは認めなかった。なぜなら、それは武士道が最も崇高なる徳と認じた「誠」がないからである。 「誠は天の道なり。誠を思うは人の道なり。至誠にして動かざる者は、未だこれあらざるなり。誠ならずして、未だよく動く者はあらざるなり」 わが日本では孟子の性善説が深く浸透し、さらにその上に武士道の心髄ともいえる「誠」があったために、契約といった概念はなく、「口約束」だけで十分事は足りた。 |
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| いま、なぜ「武士道」か 岬龍一郎 致知出版社 |