|
いたいけな子供は愛で育つという、しかし
人間である限り、いかに幼稚でも、むしろ
幼少であればあるほど純粋に、愛を要求
すると同時に「敬」を欲する。「敬」を満た
さんとするこころがある。子供は、いかに
いといけなくとも、すでに
3才になれば
愛の対象、
まず母の愛を欲する。
可愛がられたい、愛されたいという本能的
要求と同時に、敬する対象を持ちたい。畏
敬するという自覚はないが、本能的要求で
ある。敬する対象を持ち、その対象から自
分が認められる励まされる、励まされたい、
という要求を持っている。この愛と敬が相俟
って初めて人格というものがでていく。
その愛の対象を母に求め、敬の
対象を父に求める。
道徳感情というものは
5〜6才から
芽生えるとともに、知能の基本的なものも、
そのころから特に発動してくる。
理解力、記憶力、想像力、
連想力、注意力など
基本的なものは
7〜8才から 12〜13才までが
一番旺盛である。
・・・・・・・・・・・
小中学校の教育は、
何を本体として
何を付属と
するか。
言うまでもなく、人間の徳性や良習慣、
即ち「躾」が本体である。人間の徳性や
良い躾をするということが、教育の根本
で、知識や技術はそのつけたしでよい。
子供というものは、本能的に
分けて言うならば、
母に愛・慈愛、
父に権威・尊敬・敬慕、
こういう念を本能的に持っ
ているものである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(参考)運命を開く 安岡政篤 プレジデント社
|